A DAY WITH Y

Vol.12 Sae

モデル

すっと手を伸ばしたとき、そこにある服。
なんてことない“普通の服”だけど、
なぜかいつも着てしまう。

〈Y〉が提案するのは、そんな服です。
日常にそっと寄り添いながら、
そのひとの個性と結びつく。

じゃあ、このブランドの服をまとうのは
どんなひとなのか?

デザイナー・田口令子と、
アドバイザー・金子恵治氏が、
〈Y〉を着るひとのもとを訪ねます。

じゃあ、このブランドの服をまとうのはどんなひとなのか?
デザイナー・田口令子と、アドバイザー・金子恵治氏が、
〈Y〉を着るひとのもとを訪ねます。

ベルギーへ行ってから、オープンになった。

ーSaeさんがモデル活動をはじめたのはいつ頃なんですか?

Sae:2022年頃ですね。そのとき、家族の都合でベルギーへ移住したんです。そのタイミングで私は仕事をおやすみしていたのですが、現地で何か自分でもやりたい気持ちがあって、小さな頃から憧れていたモデル業にチャレンジしようと思い立ったのがきっかけです。日本だとどうしても人の目を気にしてしまうけど、海外ならできると思って、現地のエージェンシーに連絡を取りましたね。

ーどんな日々を過ごしていたんですか?

Sae:本当に楽しくて、刺激的な毎日でした。仕事がない日はひとりでカフェへ行ったり、お買い物したり、ジムに通ったり。あと、毎日英語の勉強もしてましたね。Youtubeもそのタイミングではじめたので、撮影や編集も一緒に学ぶことができて。

ー日本でいるときと似たようなことをしていても、歴史や文化が違うから、いい経験になりますよね。

Sae:本当にいろんなことを学びました。ベルギーって国の面積が九州よりすこし小さいくらいなんですよ。首都のブリュッセルに住んでいたんですけど、東京のような雰囲気じゃなくて、もっとゆっくりとしていて。そんなムードにも魅了されました。
あと、周りの人たちが自由に好きなことをやっていて、私もそれに感化されましたね。日本に戻ってからもモデルやYouTubeを続けているのは、ベルギーでの生活があったからだと思います。

ーベルギーでの生活がSaeさんの性格を変えたということですよね。

Sae:それまでは周りを気にして、自己表現が上手にできていなかったと思います。だけど、ベルギーへ行ってからはオープンになりましたね。

金子:環境の変化って大きいですよね。いつもとは違うことをやってみて、引き出されるものがあるというか。

Sae:ベルギーは自分の意思で行ったわけでも、何かを始めようと思っていたわけでもありませんでした。ただ環境が変わって、その中で自分らしく生きる方法を考えていたら、自然と変わっていきました。

金子:そういう時間ができたということですよね。東京にいると、時間の流れが早いから。

田口:仕事をしていると、自分らしくっていうよりは、目の前のことをやるのに精一杯になりますよね。

Sae:移住前は考える時間がほとんどなかったですね。だけど環境が変わって、時間ができて。恵まれていると思います。そのおかげで私は本当の自分を知れたので。

自分の気持ちにウソをつきたくない。

田口:SaeさんはNoteでもご自身の想いを発信してますよね。

Sae:ジャーナリングを大学生の頃からほぼ毎日やっていて。自分の思いや、言葉を残すことはずっと好きだったんです。それを他の人と共有して、楽しく生きるためのヒントが得られればいいなと思っていて。

ーエンパワーメントを引き出すというか。

Sae:そうですね。答えや正解を提示するのではなくて、「私はこんなことを考えているけど、どうですか?」という感じでゆるく発信しています。その中で視聴者や読者の方からコメントやメッセージをいただいて、私自身も心にゆとりが生まれる。誰かのためになっているんだって、自信につながりますね。

金子:それ、めちゃくちゃ分かります。リアクションがあると、気付かされることも多いし、ヒントをもらえますよね。それでまた新しいアイデアが生まれて、つぎの行動につながるんです。

Sae:そうですね。あと、発信することによって自己成長にもつながっていて。だけど、自分の言動には責任を持ちたい。思いついたことをすぐ出すのではなく、きちんと学んでから発信するようにしています。そうした作業を通して自分の考えも整理される感覚があるんです。それが気持ちのいい循環を生んでいるような気がします。

ーそうしてご自身のメンタルに向き合う一方、ヨガやピラティスもされていて、フィジカルとも向き合っているんですよね。

Sae:もともと運動は好きでやっていたんですが、出産を経験してから、身体の不調を強く感じるようになったんです。そのまま何もせずに歳を重ねることに不安を感じたので、ピラティスを学ぶようになりました。もっとカラダのことを知りたくて、これからインストラクターの資格も取ろうと決めました。

田口:すごくストイックに自分と向き合ってますね。そこから生まれる魅力とか、美しさって絶対あると思うんです。

Sae:自分の気持ちにウソをつきたくなくて。本当の気持ちを知って、素直に生きていたい。それって自分に向き合い続けていないと、ブレてしまうと思うんです。私の場合、その方法としてジャーナリングがあったり、ピラティスがありますね。

シンプルな服をかっこよく着こなせるようになりたい。

ーファッションは、どんなスタイルが好きですか?

Sae:そのときの気分やTPOによって変えるのが好きですね。いろんな格好をしたいし、それによっていろんな気分を味わいたくて。基本的にはシンプルで心地いい、リラックスできる服が最近は多いんですけど、バシッとキメたスタイリングも好きです。

ー〈Y〉の服はどうですか?

Sae:ハーフジップのスウェットを普段着ているんですけど、違和感がないというか、着ていてすっと馴染む感じがあります。シンプルな服って着こなしやすそうに見えるけど、「なんかここが違う」って思うことが意外と多いじゃないですか。でも、〈Y〉にはそれがないんです。生地にも、シルエットにもこだわりが感じられて、ずっと着れる服だなって思います。

金子:狙い通りですね(笑)。

Sae:あとはユニセックスで、男女関係なく着られるところも気に入ってます。実は、旦那とも兼用しているんですよ。サイズはMにしたんですけど、私はすこしゆとりがあって、彼はジャストで着られる。パンツ以外はそうやって兼用することが多い、というか私が勝手に彼の服を着ているだけなんですけど(笑)。

金子:それは想定外でした。女性が男性の服を着るっていうのはよく聞くけど、男性が女性の選んだ服を着るっていうのが新鮮ですね。

Sae:旦那が着ても違和感がないんです。私が持っている他の服だと、どこか女性的で「あれ?」ってなってしまうんですけど、〈Y〉はいい感じに着こなせます。

田口:ウィメンズのサイズをそのまま大きくしても、やっぱり男性が袖を通すと違和感が生まれると思いますね。〈Y〉は基本的にメンズの服がベースになっているから、誰でも着やすい。あとはリブの締まり具合とか、そうした細かな部分も実はこだわっていて、袖を捲ったりとか、裾が腰で落ち着くバランスとかも計算しているんです。

Sae:たしかに、スウェットの裾リブを内側に折り込んで着たりするんですけど、〈Y〉のスウェットはきちんと留まるんです。それができない服って結構多くて、気づくと裾が全部出ちゃっていたりするんですけど、〈Y〉にはそれがない。

田口:1日に何回も直さなきゃいけないのってストレスですよね。

Sae:そうなんです。それがストレスなく、バランスよく着られるから、本当に気に入ってます。

ーどんなときに〈Y〉の服を着てますか?

Sae:いまは海が近くにあるエリアに住んでいて、家の周りにいるときは結構ラフで、〈Y〉のスウェットにスラックスやジーンズを合わせてますね。だけど、ちょっと出かけるときも着られるのがこのブランドの魅力で、カジュアルなスタイリングにヒールを合わせたりもします。

田口:カジュアルなときはジップを閉めて、ヒールとかジュエリーを合わせるときはジップを開けてデコルテを見せると女性らしい着こなしになるんです。すごくベーシックだし、スポーティなんだけど、逆にそれが女性の美しさを引き立てるというか。結構振り幅のあるアイテムなんですよ。

Sae:本当はTシャツとジーンズだけで魅力的に見えたらいいなって思うんです。内面から生まれる魅力だったり、経験や自信によるオーラや佇まいを磨いていきたい。シンプルな服が好きだから、それをかっこよく着こなせるようになりたいです。

金子:もうすでに着こなせてますけどね(笑)。

ーご自身の活動の中で、今後やりたいことや目標はありますか?

Sae:日々を丁寧に過ごしつつ、その中で人生の思い出になるようなアクションをたくさんしていきたいですね。

田口:それって、どんなアクションになるんだろう。

Sae:人生を振り返ったときに思い出に残っていることって、本当に濃いものしかないと思うんです。たとえば私の場合、モデルをはじめたことがそのひとつになるんです。これからも、そういうアクションをもっとしていきたいですね。でも、それによって生活が慌ただしくなるのはイヤなので、丁寧な生活も常に意識していたい。家族との時間を優先しながら、チャレンジをしていけたらいいなって思ってます。