Balanced Asymmetry
in Motion
からだとの関係性によって
立体的に波打つワンピース。
シンプルであること。これは、YLÈVEらしさを形作る大切な要素。どのアイテムにおいても、余計な手を加えず、素材のポテンシャルを引き出すデザインを行ってきた。
今回は、よりプリミティブに、最小限のパーツで切り替え線を入れない設計に。あえて、そのように徹底して平面にすることで、身に纏ったときに自然な立体感が生まれ、イレギュラーなドレープを描き出す。内側には、ウエストあたりの生地を、肩の方向へと引き上げるベルトが縫い付けられ、生地にテンションをかけることで、抑揚のあるたわみが生まれる。
高密度で織り上げられた
上質なフィンクスコットン。
タックやギャザーなどは入れずミニマルに。「着る」という行為によって引き起こされる、生地の自然な表情を楽しむワンピースだが、そうなると、素材の質感も大切になる。YLÈVEは夏の定番として継続的に使用しているフィンクスコットンを選び取った。
エジプトのギザ地方で採れる長超綿の細番手糸を、高密度に織り上げたウェザー素材。世界中の綿花のなかでも、およそ0.01%以下しか採れないという希少な綿である。その光沢とハリ感が、偶然が織りなすドレープの表情によって、さらに際立つ。
本質的な要素だけを残す
引き算のアプローチ。
上質な素材を、よりよい形で表現する。足し算ではなく必要な要素だけを残す。こうしたアプローチは、YLÈVEの基本的なデザインの仕方でもある。しかし、そのように引き算をしながらも、コンフォータブルなアイテムにすることもまた大切な視点のひとつ。シルエットにはゆとりがあり、腕周りをおおらかに包む5部袖のたわみも美しい。背面には、裾にスリットを入れた。日々の動きや足さばきにストレスはなく、繊細な生地の動きも楽しめる。フラットになるため、旅先にも持っていきやすい。
また、同じ発想のもとでデザインを行い、トップスとスカートもラインナップ。シリーズに共通する、アシンメトリーのデザインは、ワードローブに意外なアクセントを与えるが、YLÈVEらしい端正な仕立てによって、日常に馴染むアイテムとなる。
Photography Local Artist
Hair and Make-up Taeko Suda